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iPod Touch の高音質化 第二弾 ポタアン PHA-1A 導入

iPod Touch (5th) + HF Player + PHA-3 の組み合わせで音質的にかなり良い線まで行けることは前々回の記事で書いた通りだが、PHA-3 が大柄すぎるのと連続駆動時間が短い(公称5時間だが、実駆動では4時間もたない感じ)のでモバイル使用はためらってしまう。軽快さ重視なら iPod Touch 単体で使って HF Player で鳴らせば良いのだが、ポタアンの良さを一度体験してしまうと、アンプなしで聴くのは少し物足りなく感じてしまう。人間の感覚とは恐ろしいものだ。

そこで iPod Touch に背負わせる小型軽量のポタアン選びとなったわけである。当初は評判の良い ONKYO DAC-HA200 あたりを考えていたのだが、このモデルは iOS 端末との接続を前提としており Walkman との接続は考慮されていない(別売のデジタル出力ケーブル+USBケーブルで接続は可能だがかなりケーブルがゴタゴタになる)ので、iPod / Walkman 両使いの自分にとっては少々不便。そこで浮上したのが iPod / Walkman 両対応の PHA シリーズの末弟、SONY PHA-1A の選択だ。量販店で比較試聴もしてみたのだが、HA200 は落ち着きのあるシルキーな上質さを感じさせる音質なのに対し、PHA-1A は出音が素直で全域が元気いっぱいに鳴る。iPod では HF Player による音質調整が可能なので、アンプによる味付けの少ない PHA-1A がベストマッチだと判断したので購入した。PHA-3 の3分の1の値段で買えるというのもポイントだ。

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iPod Touch に背負わせてみたら、横幅はほぼ同じ、縦は iPod Touch より約1cm短い。iPod Touch 背面のカメラ用レンズが隠れない寸法なので iPod / iPhone ユーザーに親切な設計だ。厚みは2cm近くあるので iPod Touch を背負わせるとそこそこボリューム感があるが、掌への収まりが良いサイズ感なので手持ちで苦痛に感じることはないだろう。

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接続ケーブルは横出しの10cmフラットケーブルタイプのものを使っているので、ケーブルをS字に曲げて装着したらはみ出しも抑制されるし、縦向きのままカバンに入れることも出来る。充電用コネクタは塞がれないのでこの状態で充電ケーブルを接続することも出来る。バンナイズの専用収納ジャケットも注文しているので、届いたらジャケットに入れっぱなしでリモコン操作で使うことになる。

再生中にアンプの電源を切ると連動して iPod も停止するし、再度オンにすると iPod も同時に立ち上がるので便利だ。ハイインピーダンスのヘッドホンは持っていないので GAIN スイッチは不要だと思っていたが、これをオンにしておくと鳴り方が若干変わる。エレクトリック向きの硬派な音になるので常時オンにして使っている。アコースティックやクラシックなどを聴く際はオフの方がナチュラルで良いかもしれない。

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iPod のメモリーが 32GB しかないので楽曲ファイルに関しては MP3 / AAC 圧縮音源しか iPod に入れていない(FLAC / DSD はハイレゾ Walkman で聴くことにしている)。それにもかかわらず、PHA-1A との組み合わせではSONYらしく元気良く鳴る。当然ながら PHA-3 の圧倒的な性能には及ばないが、値段なりの仕事はしてくれる感じだ。iPod 単体との音質差は明確で、全域にわたってメリハリが増す。解像度や音の分離に関してはあまり差は感じないが、音場の広がり感はあるので、 iPod 単体がスタジオでの演奏とすれば PHA-1A との組み合わせでは小ホールのステージ演奏という感じだ。このセットを導入することによって、iPod Touch 単体で聴いていたときの不満はほぼ解消された。
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tag : iPod_Touch PHA-1A

SONY ハイブリッド型イヤホン XBA-A2

  
ヘッドホンの MDR-1A は自宅専用にしているので、外出時に 1A の代役が出来そうなリファレンス的ポジションのイヤホンが欲しいので量販店で比較試聴して決めたのが SONY XBA-A2 だ。イヤホンのクセに MDR-1A と同クラスの性能(と値段)、リケーブルでバランス接続にも対応する。PHA-3 ユーザーとしてはバランス接続できるものが良いし、XBA-A3 や XBA-300 とも聴き比べた結果、ほとんど迷わず XBA-A2 に決定した。自分の好きな出音の傾向ははっきりしているので、A2 以外は微妙に好みに合わず却下した。

どのみちリケーブルも欲しくなると思ったので、バランス接続用のリケーブルも一緒に購入した。アンバランス接続用リケーブルも追加購入する予定だ。イヤホン付属ケーブルでもかなりインパクトのある高音質で鳴らしてくれるが、バランス接続ではさらにスケールアップする感じだ。ノーマルケーブルではレンジの広さ、中高域のパンチ力、低域の懐の深さを感じるが、バランス接続では全域にわたってシャープさが加わる感じだ。低域も制動が効いて適度に引き締まるし A2 のジャジャ馬的キャラクターを調教するためにリケーブルするのもアリだと思う。

A2 にはハイブリッドタイプとシリコンフォームタイプの2種類のイヤーピースが付属する。ハイブリッドタイプは音漏れが気になるのでシリコンフォームタイプを使ってみたが、これが少々曲者だ。これを使うとどういうわけか高域が冴えて低域が痩せ気味になるので、低域のパンチがウリであるA2本来のキャラクターが活かされない。どちらかといえばA2特有の癖が矯正されて XBA-A3 の音質に近いモニター的な音質になるので、人によってはこちらの方がバランスが良いと感じるかもしれない。しかし自分は低域の制動の効いた押し出し感が好きなので、ノイズアイソレーション・イヤーピースを使ってみたところ、低域のパワーが蘇ると同時に適度な制動がなされて引き締まり、高域とのバランスも適正化され、ちょうど好みのバランスとなった。コンプライのイヤーピースも試してみたが、高域が吸収されて低音だけがズンズン響いてブーミーになるのでA2には合わないと思った。

しばらくはA2+ノイズアイソレーション・イヤーピース+バランスケーブルの組み合わせで使っていこうと思う。ケーブルについては純正のペラペラのものも大味だが結構な性能なので、野生のマスタングのようなワイルドさが欲しい人はリケーブルには手を出さずに純正ケーブルを使う方が良いだろう。

iPod Touch の音質をなんとかする話

Walkman ZX100 + ポタアン PHA-3 + ヘッドホン MDR-1A(バランス接続)の高音質に驚愕しつつも、使い慣れたiPodシリーズへの愛着も捨てがたいので、手持ちの iPod Touch (5th) を何とかして高音質化出来ないかと日々模索中。

iPod 音楽データの中身は iTunes ライブラリ中に大量に保存されている MP3 / AAC の圧縮音源だが、iTunes の曲データを Walkman に転送して聴くと、ハイレゾ音源と比べると差はあるが、普段聴く上では結構良い音なのだ。ということはもともとのデータの問題ではなく再生機器側の問題ということた。ハード面での格差(SONYはこれでもかというほど高音質化技術が詰め込んでいる)はいかんともしがたいが、ソフトウェア側で制御はある程度出来るのではないだろうか。

問題は Apple 純正の Music アプリの貧弱さだ。おまけ程度に付いているプリセットイコライザーは、個人的にはどれも気に入らずほとんど使い物にならない。そこでネットで調べたら ONKYO の HF Player アプリが音質調整が自由にできて使い勝手が良いという評判だ。早速ダウンロードして使ってみると、これがたいへん素晴らしいアプリなのだ。
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プレイヤーのメイン画面は純正アプリと比べて非常に使い勝手がよく、迷わず操作できる。特筆すべきなのはイコライザー設定画面で、かなり詳細に設定が出来るし、設定に迷ったらプロのミュージシャンが作ったプリセットイコライザーを選べば問題なし。もちろんプリセットイコライザーをカスタマイズして別にあらたなプリセットとして保存することもできるので自由自在。

それともう一つうれしい発見は、このイコライザーを効かせたまま PHA-3 にデジタル転送して聴くことができる点。Walkman からのデジタル転送だと音質設定はすべてスキップされてしまうので物足りなく感じていたが、iPod とのデジタル転送なら iPod の HF Player で設定した音質調整のまま PHA-3 に送られ、PHA-3 の DSEE HX スイッチをオンにしておけば、MP3 / AAC 等の圧縮音源が疑似ハイレゾ化され、さらにスケールアップした音質に大化けする。

Walkman に出来ないことが iPod では出来てしまうのだ。HF Player があれば iPod 単体でもかなり良く鳴るようになるし、ポタアンを通せばさらに音像の引き締まったダイナミックな音質に変化するのでいろいろ楽しめる。このアプリを作ってくれた ONKYO さんに感謝したい。

iPodの bluetooth コントローラーとしてセンチュリーの iRemote Shutter が便利だ。もともとカメラアプリのリモコンらしいが、音楽再生のリモコンとしても素晴らしい。これがあればiPodを取り出さずに再生・停止・曲送り・頭出しができるので、iPodをポタアンに背負わせてカバンに入れっぱなしで操作できる。本当に楽だ。
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いちおう一番お金のかからない方法で iPod Touch (5th) を簡単に高音質化することが出来たのだが、話はさらに続くのだ。 PHA-3 とのバランス接続を体験した身としては、こんな小手先の事だけじゃなくもっと音の分離や定位や解像度を追求したいのだ・・・(次に続く)

MDR-1A のリケーブル MUC-S12SM1 音質比較 【ZX100+PHA-3 で聴く】

MDR-1A は PHA-3 とのバランスケーブル接続で満足のいく音質だったのでこれ以上弄る必要はないのだが、楽天ポイントがそこそこ貯まっていたのでアンバランス接続用のリケーブル MUC-S12SM1 を試しに購入してみた。写真左が MDR-1A 付属のケーブル、右が MUC-S12SM1 である。付属ケーブルもさほど不満はなく、なかなかの音質で聴かせてくれるのでリケーブルくらいで音質が変わるかどうか、多少疑問に感じながらの導入だった。
(※どれも iPad Air で撮影した写真だが、いくら光線条件が悪かったといっても画質が悪くて愕然とする。)
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試聴用機材は SONY NW-ZX100 + PHA-3 の強力なコンビ。デジタル接続なら NW-A25 でも音質は同じなのだが、見た目のインパクト重視で ZX100 にしておいた。
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ノーマルケーブルとリケーブルを何度も差し替えながら比較試聴した結果、ガラリと印象が変わるほどの差ではないがやはりリケーブルの方が音質が良い。音像低位やDレンジはどちらも優秀だが、低音域の締まりと中音域の押し出し、高域の繊細さはリケーブルの方が良い。ただしそれは注意して聴き比べてやっと分かるレベルのものである。そのわずかな差に6千円近く払えるか(自分はポイントで購入したのだが)は微妙だ。

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史上最小の JAZZ CHORUS がやってきた(JC-01B)


日本中、いやおそらく世界中の練習スタジオやライブハウスに必ず置かれているギターアンプ、Roland JAZZ CHORUS。「ジャズコ」や「JC」の愛称で親しまれており、いまや空間系エフェクトのスタンダードでもある「コーラス・エフェクト」を世界で初めて実装したアンプでもある。内蔵された2基のパワーアンプで2発のスピーカーを位相差駆動することによって、フュージョン系ギターでおなじみの美しい「揺れ」のある音になるのである。一時期は個人でも所有していたアンプでもあるが諸事情で人に譲ってしまった。以来、もっぱらスタジオ練習で 120W の JC120 を使い続けているわけだが、この JC がミニサイズの Bluetooth スピーカーになって帰ってきた。

もう外箱からしてまさしく JC そのものなのだが、中身を取り出してその小ささにびっくり。ネットの情報では音質についてあまりかんばしい記述が見当たらないので、正直いって音質にはあまり期待していなかった。デザインがこれなら置いとくだけで満足なので、音なんてラジオ程度に鳴ればいいや、くらいにしか考えていなかったのだが、その期待は良い意味で裏切られた。

いや、なかなか良く鳴るよコレ。3バンドのイコライザーで音質調整もすぐ出来るし、音質調整フラット(ツマミを全て5にする)でも大変上品な音質で鳴ってくれる。トレブルとバスを上げればドンシャリにすることも出来、背面のパッシブラジエーターで重低音も意外に出てる。室内でBGM代わりに音楽を流す程度にしか使わないので、パワーはこれだけあれば充分だ。ボリュームつまみが9時の位置で充分良く響くし、12時まで上げるとウルサイというレベルだ。

箱を開ける瞬間のワクワク感はちょっとたまらんです。


手にとってみると小ささを実感する。


背面のパッシブラジエーターが、音源再生中はビンビン震えている。


伝統の JC キャビネットのリベット打ち造形がプラのモールドで再現されている。


ちょっと不満なのは BT のペアリングに「故障かっ!」と思うほど時間がかかること。いったんペアリング登録できれば次回からは即座につながるのだが。BT接続時にポロロンッと心地よく鳴る確認音はたいへん楽曲的で、さすが楽器メーカーの製品だと感じた。

BTスピーカーは SONY, ONKYO, BOSE, JBL などの人気モデルも軒並み店頭で試聴したのだが、最近のものはやたらとハイパワーや重低音をウリにしているモデルが多く、二の足を踏んでいた。もともと室内で大音量で鳴らすことの出来ない環境なので、音量を上げたいときはヘッドホンで聴くことにしている。だからBTスピーカーはデスクや枕元で小音量でもバランス良く鳴ってくれたらそれで良いのだ。そういう意味でこの JC-01B はデザイン以外では派手なウリはない代わりに、音質でバランスが非常に良い。むろんイコライザーでかなりの調整幅があるのだが、自分の好みはトレブル6、ミドル4、バス7くらいの設定だ。これをボリュームつまみ9時くらいで聴けばうるさ過ぎず、平板過ぎず、音の粒立ちも明瞭に聴くことが出来る。実売価格が2万3千円と高価なのが玉に瑕だが、とても良い品物を入手できたと思う。

旧型ノイズキャンセリングイヤホン SONY MDR-NMNC33(B) 追加


新型に世代交代してかなり安くなった旧型ノイズキャンセリングイヤホン、MDR-NMNC33 を購入した。実売4千円程度と気軽に買える金額なのと、ショートケーブル仕様に出来ること、ネットでの評判が良いことから決めた。新型の MDR-NW750N はロングコードを持て余し気味だったし、Walkman 本体もA25とZX100の2台あることだし、NC33 があれば使い分けができる。
ノイズキャンセリング機能についてはどちらもよく効くが、やはり新型の NW750 の方が強力な気がする。音質は NC33 が若干低域がが太く高域は抑えめなのに対し、NW750 は、さすがハイレゾ対応を売りにしているだけのことはあって、全域がフラットで高域側のDレンジが広い印象。なので NC33 から付け替えると高域が派手めに聞こえるように感じるがATの安物みたいなシャリシャリではなく、高域側に余裕があってナチュラルに伸びる感じ。
NW750 は後発なので性能向上が著しいが単体での実売価格が1万円近くすることを考えると、 ベストセラーだった NC33 を4千円で買う方が良いだろう。この NC33 は本体バンドル品と単体販売品はコードに違いがあり、ショートケーブル+延長コード付きなのは単体販売品のみ。この延長コードは NC 機能に特化した特殊な5極プラグ用なので、汎用コードでは代用不可なのだ。
普段の通勤時に使うのはNW25とNC33ショートケーブルで使うのが楽そうだ。分岐コードもY型ではなく SONY 特有の首かけU型なのでクリップも必要ない。

イヤーピースはSONY別売のノイズアイソレーション型に換装した。コンプライも試したのだが独特の圧迫感と高域のヤセが気になって、こちらのノイズアイソレーション型に変えたらスッキリ解決した。ピースの内側に吸音スポンジが入っているのと、ピースの材質自体も標準添付のものより滑りにくいシリコン素材だ。埃が付くのが難点だがズレや脱落が生じにくいし、遮音性も上がるのでよりNCが効くし音漏れも抑制される。

ハイレゾ音源とCD音源をじっくり聴き比べて分かったこと

長らく忘れていたオーディオへの興味が、「ハイレゾ」なるキーワードによって再び活性化してきたのだが、冷静に見れば SONY が牽引してきた販売戦略にかつてのオーディオマニアが取り込まれて踊らされているだけともいえる。自分もそのうちの一人ではあるのだが。SONY に引き続いて ONKYO や Pioneer などの国産メーカーも続々参入してきたところをみると商売としてはまあまあ成功しているのではないだろうか。ハイレゾに対する海外メーカーの反応は当初は冷ややかだったが、米国家電協会(CEA)がハイレゾ規格を認め、日本オーディオ協会(JAS)が使っているハイレゾロゴをそのまま使用することを決定するなどのニュースもあったので、じわじわと静かなブームとなってきているようである。おかげで長らく停滞していたオーディオ業界も賑わいをみせはじめているように感じる。
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mora からハイレゾ音源をいろいろ購入して聴いているのだが、今のところCDと比べて絶対的な優位性は感じていない。人間の可聴域を超えるような周波数の世界で優劣を競ってもあまり意味がないのだ。それよりは「ハイレゾ対応」をうたうことによって品質の良い音響製品が出てくることの方が個人的には嬉しい。ヘッドホン MDR-1A をポタアン PHA-3 にバランス接続して聴く音楽は、それがハイレゾであろうとなかろうと大変良い音で楽しませてくれるのだから、それだけで十分な気がするのだ。mora で販売されているハイレゾ音源も、単曲で買うと高いがアルバム単位で買うとCDを購入するより安いものが多いし、CDでは販売されていないコンピレーション集もある。

そこで生じるひとつの疑問、「ハイレゾ音源はCDよりも良い音なのか?」

最近購入したハイレゾ音源集の中に収録されていた曲のいくつかが自分の手持ちCDの曲と同一なので、気合いを入れてじっくり比較試聴してみた。ハイレゾ版は Walkman ZX100 を PHA-3 にデジタル接続したものを、CD版はCDプレイヤーから光デジタルケーブルで PHA-3 に接続したものをそれぞれ切り替えながら、PHA-3 とバランス接続した MDR-1A で聴いた。聴いた曲はこのアルバム中の数曲。手持ちCDに同一の曲が2~3曲収録されている。オリジナルCDの発売が1980年なのでかなり古い録音だが、2000年代に入ってデジタルリマスタリングを施されたリニューアル版CDが再販されている。ハイレゾ音源に収録されているのはおそらく後者のリマスタリング版であろう。
渡辺香津美

1980年版CDとデジタルリマスター後のハイレゾ版の比較の結果・・・両者の差は微少だった。もちろんハイレゾ版の方がほんの少しだけ良い。内容的には、左右のセパレーション、低域の締まり、高域のキレがほんの少し良い。それもじっくり比較してはじめて分かる程度のものであり、単独でブラインド試聴したら両者の差はほとんど分からないだろう。元々の録音年代が古いのでそうなったのだろうか?

次は最新の録音のこれはどうか?
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これはさすがにハイレゾ版の音質は素晴らしい。CDバージョンを持っていないので比較は出来ないのだが、各楽器の定位もDレンジも迫力も申し分ないくらい良い。最近IMAXシアターでこの映画を観たばかりなので、劇場内で聴いた印象とほとんど変わらないくらいインパクトがある。IMAXシアターの最新式Dolby Atomosサウンドと同じ音質がポータブルオーディオで楽しめるのだから、贅沢なことだと思う。でもたぶんCDでも音質は変わらないだろうと思う。まぁお好きな方をどうぞという感じだ。

自分の主観ではあるが(いや主観でしか判断できないのだが)、結論としては従来のCD音質と比べてハイレゾ音源は、一聴して分かるほどの優位性はないといえる。音源の種類にこだわるよりも、ハードウェア的に視聴環境を整える方に投資する方が有意義だろう。もしiPodやWalkman単独で聴くのであれば、MP3やAAC方式であれば256kbps以上の高音質モードで、できればWAVファイルのままか無圧縮のFLACかALAC (Appleロスレス)で録音したものを聴くことをおすすめする。くれぐれも「ハイレゾ」という言葉に踊らされて無駄な出費を強いられることのないように。

tag : ハイレゾ FLAC MDR-1A PHA-3

SONY MDR-1A のリケーブル

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いろいろ発展してハイレゾにまで来てしまったが、その最初のきっかけを作ったのがヘッドホン SONY MDR-1A である。このヘッドホンはケーブル脱着式なのでオプションのケーブルと付け替えることでさらに音質がバージョンアップするという。うーむ、ホンマかいな。これも販売戦略の一環なんだろうな。ネットで探すと他社製のケーブルでも使えないことはないらしいが、1A側のコネクタが特殊なのでやはり純正の専用ケーブルの方が何かと安心だ。

バランスケーブル
SONY ヘッドホン用交換ケーブル 3極ミニプラグ(バランス接続) 2.0m MDR-1A用 MUC-S20BL1

ポータブルアンプPHA-3とのセットで1Aを使うなら、バランス接続ケーブルは絶対買った方がよい。そう思ったので自分は迷わず購入して使っているが、通常の(アンバランス)接続と比べるとパラレルのバランス接続は明確に音質が違う。バランス接続はクリアで音像定位がシャープだし音の輪郭や余韻までかなり余裕をもって再現する感じだ。ヘッドホン付属の通常ケーブルも決して悪いわけではない。ヘッドホンの性能に合った良質のものだと思う。ユーザーの9割はたぶんそれで満足できると思う。しかしバランス接続を一度経験してしまうと、それ以外はちょっと嫌というか物足りなさを感じるようになってしまう。人間の感覚って恐ろしいなぁ。

自分はもともと持っているオーディオセットでもMDR-1Aを使いたいのだが、1.2mの付属ケーブルでは短すぎて使いにくい。仕方ないので昔から持っているステレオミニプラグ延長コード3mをつなぎ、さらにステレオ標準ジャックへの変換アダプタを取り付けてプリメインアンプのヘッドホン端子につないで使っていた。見た目にもしょぼいヘナヘナの延長ケーブルにさらにアダプタって、これどう考えても音質無視の接続だよな。聴いてすぐ分かるほど音質は劣化しないのだが、何か足りない気がする。せっかく良いヘッドホンを使っていてもこんなグダグダな接続じゃちょっとなぁ。というわけで購入したのがこれ。

3mケーブル
SONY ヘッドホン用交換ケーブル 標準プラグ 3.0m MDR-1A用 MUC-S30UM1

ただの電線なのに7000円以上もするからには、良い音がしないはずがないっ! そういうプラシーボ効果も手伝ってか、実際使って納得の良い音なんだけどね。自分が使っているプリメインアンプは10年以上前の Marantz 製で真空管とトランジスタのハイブリッドアンプ。耐久性はトランジスタ並みで音質は真空管ぽいというモデル。現代のデジタル音響機器にはない、艶のあるしなやかな音質なのだ。その本来の音がこのケーブルで蘇った。「あ、そうそうこんな音だっけ」と、懐かしい気持ちでいっぱいになる。それだけで7000円以上の値打ちはあるよ。PHA-3とバランス接続したときのクリアでシャープな音質とは異なり、真空管特有の柔らかいが弾力のある音だ。これはこれで気持ちが良い。どちらかというとこちらの方が好みかもしれない。

リケーブルによる音質向上はごくわずかである。色々試した限りでは中・高域はさほど印象が変わらないが、低域の響きは明確に異なる。通常のケーブルだとバスドラムやティンパニの打音は「ズン」という音の塊が飛んでくる感じだが、リケーブルすると「ズン」の後に空間的は広がりがある。打音の振動が空間に伝わって反響して収まっていく感じがある。防音室で太鼓を叩いた感じとホールで叩いた感じといえば分かりやすいかもしれない。それくらいの差がある。いや、たかがそれっぽっちの差といった方が良いかもしれない。

そのうちWalkman用にこれも買ってしまうかもしれないな・・・
1mケーブル
SONY ヘッドホン用交換ケーブル ステレオミニプラグ 1.2m MDR-1A用 MUC-S12SM1

tag : MDR-1A

ところでハイレゾ音源って、そんなに偉いの?

SONY の Walkman を買って、転送ソフトの Media Go をPCにインストールして起動したら、左端のカラムに「mora」という項目が最初からある。mora て何か知らなかったのだが、どうやら Apple のiTunes Store みたいに楽曲を購入してダウンロードできる音楽販売サイトらしいことが分かってきた。こうしてSONYの販売戦略にまんまと乗せられて深い沼にはまっていくのだろうな・・・
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mora では iTunes Store(AAC-256kbps) よりも高音質な圧縮音源(AAC-LC320kbps)のダウンロードが出来るほか、非圧縮のハイレゾ音源(FLAC や DSD)もダウンロードできるのがウリのようだ。mora サイトでの説明では、
ハイレゾの楽しみ方

『「ハイレゾ」とは、従来のCDを超える情報量を持つ高音質音源です。圧縮音源では伝えきれなかったレコーディング現場の空気感やライブの臨場感を、より感動的に体感していただけます。ビット数の高さにより、楽器や声の生々しさや艶などのディティールがきめ細かく表現されています。
◎一般的なCDのサンプリング周波数が44.1kHzなので、192kHzではCDの約4倍、2.8MHzではCDの約64倍と高サンプリングでデジタルデータ化されていると言える。』

という能書きがあっていかにも凄そうである。ダウンロード時の注意として以下の記述がある。

ハイレゾ楽曲は、10曲入りCDアルバムの約3~8倍、圧縮音源(AAC-320kbps)の約15~35倍の情報量があります。
ファイルサイズは、曲数により1~10GBほどに達する場合があります。保存先の空き容量を十分に確保してから、購入・ダウンロードを行なってください。10曲入りのアルバム1枚の場合、購入からダウンロード完了までにはご利用の回線速度により10分~60分程度のお時間がかかります。』

お試し用にハイレゾ音源サンプルの無料ダウンロードができるようになっているのでいくつか入手してWalkmanに入れて聴いてみた。オリジナルのサンプル曲なので、同じ曲を CD と聞き比べることが出来ないのが残念だが、確かに音の情報量が豊富というか響きの余韻まで表現されているような気がするし、左右のセパレーションも明確で音像定位も良さそうだ。あくまでも「良さそう」な「気がする」というレベルの認識にすぎないが、面白そうなのでメンバー登録してハイレゾ音源をアルバム単位でいくつか購入してみた。最初に購入したのはこれ、アース・ウィンド&ファイアのベスト集。昔よく聴いた懐かしい曲がたくさん入っていて楽しそう。
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視聴環境も整え、ウォークマンZX100をポタアンPHA-3にデジタル接続し、ヘッドホンMDR-1Aをバランスケーブルでつないで聴くという、今のところ自分の持ち物の中で最も高音質な環境で聴いてみた。一通り聴き終わった後の感想は、

「CDとそんなに変わらないんじゃね?」 (これのCD持ってないけど)

確かに音は凄くいい。打楽器のインパクトは凄いしエレキベースはブンブン唸っている。ボーカルのアンサンブルも素晴らしいし高域もきれいに伸びている。でもCDだってちゃんとした装置で再生したらこれくらいの音は出るよな。ハイレゾだからって次元の違う高音質というわけでもなさそうだ。よく考えたらこの時代(なんと1970年代!)の音楽って、原曲の録音はオープンリールの磁気テープでやってて、そこからアナログLPの原盤を切ってたんだよな。現代になっていくらデジタルリマスターの技術が進歩したからといっても、原盤以上の音質にすることは出来ないはずだ。アナログ音源が今になってハイレゾ化されたところで再生帯域は原理的に広がっても元音源そのものに限界があるのではないか。だったら今安く買えるCDを買って聴く方が経済的な選択だと思う。といってもハイレゾ音源がアルバム1枚で2600円というのは決してバカ高いわけでもないが。

何だか違いがよく分からないが良い音質なのは確かなので、通勤電車の中で聴いてゴキゲンになっている。「ハイレゾ」という新しいものに触れているという自己満足も手伝っているのかもしれないが。その後ハイレゾ音源を、クラシックの名曲集やジャズ・フュージョン系のアルバムも意外に手頃な値段で出ていたので購入して次々聴いている。それらハイレゾが「CDの数倍音が良い」とはあまり思わないが、好きな曲だけ選んで買うことも出来るので音楽の新しい楽しみ方としては面白いと思う。

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やっぱりせっかくの高音質なのだから生楽器も聴きたいということでハイレゾ・クラシック集も購入した。聴いたことのある有名曲ばかりだし流しっぱなしにしてても気持ちよい。ハイレゾなのに10曲で1000円程度なら、ホイホイ買ってしまいそう。

渡辺香津美
懐かしの渡辺香津美。高校生の時、YMOのワールドツアーにギターで参加していた彼のプレイをテレビで見て度肝を抜かれたのを思い出す。ギター一本であれだけ多彩なプレイをするギタリストは他にいない。彼と比肩するのはスティーブ・バイくらいではなかろうか。このハイレゾ版は5400円と少し高めだが、23曲も入っているしね。通常のアルバム2枚分以上あるのだから納得。
実はこの音源に収録されている曲のうち何曲かはCDで持っている。まだ聴き比べていないが、そのうちじっくりハイレゾ音源とCD音源を比較試聴して後のブログに書いてみたい。

POPS系も購入してみた。Superflyが好きなのでアルバムはだいたい持っているのだが、手持ちにないのを単曲で2曲購入した。これらはハイレゾ版がないので通常の圧縮音源(AAC 320kbps)。ハイレゾ音源をひとしきり聞いた後にこれを聴くと、やはり音質は「明らか」に落ちる。いや曲そのものはたいへん素晴らしいんだけどね。解像感が低く音場感が狭い、Dレンジも狭いしシンバル系は高域の荒れも感じられる。今まで何の不満もなく聴いていたはずのクオリティなんだけど、ハイレゾに耳が馴染んでしまうととたんに圧縮音源のアラが気になってくるから恐ろしい。
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結論: やっぱハイレゾはちょっぴり偉かった。

tag : mora ハイレゾ

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